都はるみ プレミアム・ベスト2012

都はるみ 都はるみ プレミアム・ベスト2012歌詞
1.アンコ椿は恋の花

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

三日おくれの 便りをのせて
船が行く行く ハブ港
いくら好きでも あなたは遠い
波の彼方へ 行ったきり
アンコ便りは アンコ便りは
ああ 片便り

三原山から 吹き出す煙
北へなびけば 思い出す
惚れちゃならない 都の人に
よせる思いが 灯ともえて
アンコ椿は アンコ椿は
ああ すすり泣き

風にひらひら かすりの裾が
舞えばはずかし 十六の
長い黒髪 プッツリ切って
かえるカモメに たくしたや
アンコつぼみは アンコつぼみは
ああ 恋の花


2.涙の連絡船

作詞:関沢新一
作曲:市川昭介

いつも群れ飛ぶ かもめさえ
とうに忘れた 恋なのに
今夜も 汽笛が 汽笛が 汽笛が
独りぽっちで 泣いている
忘れられない 私がばかね
連絡船の 着く港

きっとくるよの 気休めは
旅のお方の 口ぐせか
今夜も 汽笛が 汽笛が 汽笛が
風の便りを 待てと言う
たった一夜の 思い出なのに
連絡船の 着く港

船はいつかは 帰るけど
待てど戻らぬ 人もあろ
今夜も 汽笛が 汽笛が 汽笛が
暗い波間で 泣きじゃくる
泣けばちるちる 涙のつぶが
連絡船の 着く港


3.好きになった人

作詞:白鳥朝詠
作曲:市川昭介

さよなら さよなら 元気でいてね
好きな二人は いつでも逢える
たとえ別れて 暮らしても
お嫁なんかにゃ 行かないわ
待って 待って 待っているのよ 独りでいるわ
さよなら さよなら 好きになった人

さよなら さよなら 指切りしてね
固い約束 忘れはしない
恋をしたのも 泣いたのも
そうねあなたと このわたし
好きで 好きで 好きでいるのよ 愛しているわ
さよなら さよなら 好きになった人

さよなら さよなら 泣いたらだめね
つらい気持ちは あなたも同じ
ひとり待ってる わたしには
倖せもって 帰ってね
早く 早く 早く帰って 笑ってみせて
さよなら さよなら 好きになった人


4.北の宿から

作詞:阿久悠
作曲:小林亜星

あなた変わりはないですか
日ごと寒さがつのります
着てはもらえぬセーターを
寒さこらえて編んでます
女ごころの 未練でしょう
あなた恋しい 北の宿

吹雪まじりに汽車の音
すすり泣くよに聞こえます
お酒ならべてただひとり
涙唄など歌います
女ごころの 未練でしょう
あなた恋しい 北の宿

あなた死んでもいいですか
胸がしんしん泣いてます
窓にうつして寝化粧を
しても心は晴れません
女ごころの 未練でしょう
あなた恋しい 北の宿


5.大阪しぐれ

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

ひとりで 生きてくなんて
できないと
泣いてすがればネオンが ネオンがしみる
北の新地は おもいでばかり
雨もよう
夢もぬれます ああ大阪しぐれ

ひとつや ふたつじゃないの
ふるきずは
噂並木の堂島 堂島すずめ
こんなわたしで いいならあげる
なにもかも
抱いてください ああ大阪しぐれ

しあわせ それともいまは
ふしあわせ
酔ってあなたは曽根崎 曽根崎あたり
つくし足りない わたしが悪い
あのひとを
雨よ帰して ああ大阪しぐれ


6.浮草ぐらし

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

明日のことさえ わかりはしない
他にいいやつ 見つけなという
しあわせに あゝ なれなくたって
ついてゆきます ねえ あなた
明日の苦労が 見えたって
ついてゆく

無駄にするなよ 二度ない青春を
浮草ぐらしと ふと目が笑う
しあわせに あゝ なれなくたって
そっと咲きます ねえ あなた
そばにあなたが いればいい
いればいい

肩にすがれば よせよと照れる
そんなあなたの 横顔が好き
しあわせに あゝ なれなくたって
ついてゆきます ねえ あなた
あなたのために 生きたいの
生きてゆく


7.夫婦坂

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

この坂を 越えたなら
しあわせが 待っている
そんなことばを 信じて
越えた七坂 四十路坂
いいの いいのよ あなたとふたり
冬の木枯し 笑顔で耐えりゃ
春の陽も射す 夫婦坂

女なら 花ならば
咲くときも 散るときも
見ててほしいの あなたに
宿命あずけて 暮らしたい
いいの いいのよ 一間の部屋で
あなた待ってる 雪割草も
いつか芽をふく 夫婦坂

流れゆく 人の世の
哀しみに泣いたなら
杖になってね 抱いてね
肩を貸してね 背負ってね
いいの いいのよ ふり向かないわ
曲がりくねった 坂道だけど
ついてゆきます 夫婦坂


8.幻夢のえれじい

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

好きだから 櫻の下で
あなた道行 笑顔のままに
指をからめて 心を添えて
瞼閉じれば 花吹雪
幻夢のえれじい 束の間でいい
春がきたよな にごりえの恋

紅筆で 唇なぞり
あなた想って 蛍になった
愛し恋しと 命をせかす
水にネオンの 憂き世川
幻夢のえれじい ほろ苦だから
夏に供養の にごりえの酒

降る雪も 人恋しさに
あなたすがって 色褪せてゆく
朝日みたいな 夕日をつれて
燃える故郷 走馬灯
幻夢のえれじい 男と女
冬に迷子の にごりえの街


9.螢の宿

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

溜息つくたび光るよな
迷い螢のふたりです
えにしの糸も もつれるままに
墜ちてゆくのが あゝ
さだめの恋でも 指からませて
夢なら水無瀬も越えられる

言葉はなんにも要らないの
いまは黙って抱いていて
螢は二十日 蝉なら三日
たとえ相呼ぶ あゝ
相寄る心も 魂だって
命はいつかは滅ぶもの

螢の宿は何処にある
甘い夜露のかくれ里
振りむかないで 明日が濡れる
あなた闇夜が あゝ
闇夜があるから 螢は舞うの
焦がれて天まで飛んでゆく


10.小さな春

作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司

あなたが春なら わたしは桜
咲かせてください その胸で
やっと見つけた 陽だまりの中
こころも身体も あたたかい
これが…これが… 幸せなんですね
小さな 小さな 春ひとつ

あなたに寄り添い わたしは生きる
出逢えた喜び 噛みしめて
背伸びしないで 今日から明日へ
あふれる涙も あたたかい
これが…これが… 幸せなんですね
小さな 小さな 春ひとつ

わたしの心に あなたの笑顔
映せば元気に なれるから
おなじ歩幅で 歩いてくれる
強くてやさしい ひとが好き
これが…これが… 幸せなんですね
小さな 小さな 春ひとつ


11.大阪ふたり雨

作詞:喜多條忠
作曲:弦哲也

肩が濡れるよ 車が通る
そっとあなたが 抱き寄せる
身の丈丁度の しあわせは
ひとつの傘の ふたつ影
あなたとふたり
おまえとふたり
恋の大阪 ふたり雨

ちょっと寄ろうか いつもの店に
そうね今夜は 飲みたいわ
おぼえたばかりの あの歌を
陽気なママに 聞かせたい
あなたとふたり
おまえとふたり
恋の大阪 ふたり雨

生まれ育った 故郷(ふるさと)だけは
西と東で 違うけど
ふたりで一緒に 帰るのは
あそこに見える 角(かど)の部屋
あなたとふたり
おまえとふたり
恋の大阪 ふたり雨


12.たんぽぽの花

作詞:たかたかし
作曲:市川昭介

風に吹かれて はじけてとんだ
たんぽぽ たんぽぽ たんぽぽの花
住めば都と 目と目で笑う
小さな日溜りに 寄り添いながら
今日も咲きます あなたとわたし

命うき草 根のないくらし
たんぽぽ たんぽぽ たんぽぽの花
雨が上がれば 明るい虹が
涙を拭きあって 寄り添いながら
今日も咲きます あなたとわたし

誰も知らない 明日のことは
たんぽぽ たんぽぽ たんぽぽの花
人に踏まれて かくれて泣いた
この世の悲しみに 寄り添いながら
今日も咲きます あなたとわたし